· 7 min read
Android Studioを使わずにMacにAndroid SDKをインストールする方法
Android開発を始めるためには、まずAndroid SDKをインストールする必要があります。しかし、一般的にはAndroid Studioという統合開発環境(IDE)を通じてSDKをインストールします。しかし、何らかの理由でAndroid Studioを使いたくない場合や、特定のバージョンのSDKをインストールしたい場合など、Android Studioを使わずに直接Android SDKをインストールしたいと思うこともあります。この記事では、そのような場合のために、Android Studioを使わずにMacにAndroid SDKをインストールする方法を紹介します。この方法を使えば、自分のニーズに合わせてカスタマイズした開発環境を構築することが可能になります。それでは、早速始めていきましょう。
Android SDK Toolsのダウンロード
まずは、Android SDK Toolsをダウンロードする必要があります。これは、Androidの開発に必要なツールを含むパッケージです。公式のAndroid開発者サイトからダウンロードすることができます。ダウンロードページにアクセスし、利用規約に同意した上で、Mac用のSDK Toolsをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを適切な場所に保存します。これで、Android SDK Toolsのダウンロードは完了です。次に、ダウンロードしたファイルをインストールする手順に進みます。
Android SDK Toolsのインストール
ダウンロードしたAndroid SDK Toolsをインストールします。まず、ダウンロードしたzipファイルを解凍します。解凍すると、tools
という名前のディレクトリが作成されます。このディレクトリを、インストールしたい場所(例えば、ホームディレクトリ直下など)に移動します。これで、Android SDK Toolsのインストールは完了です。次に、このツールを使えるようにするためのパス設定に進みます。
パスの設定
Android SDK Toolsを使えるようにするためには、パスの設定を行う必要があります。これは、コマンドラインからAndroid SDK Toolsを使えるようにするための設定です。まず、ターミナルを開きます。そして、以下のコマンドを実行して、.bash_profileまたは.zshrcファイルを開きます。
open -e ~/.bash_profile
もしくは
open -e ~/.zshrc
ファイルが開いたら、以下の行を追加します。
export PATH=$PATH:~/tools/bin
これは、tools/bin
ディレクトリをパスに追加するコマンドです。~/tools/bin
の部分は、Android SDK Toolsをインストールした場所に合わせて変更してください。ファイルを保存し、ターミナルを閉じます。新しいターミナルを開き、以下のコマンドを実行してみてください。
sdkmanager --version
もし、バージョン情報が表示されれば、パスの設定は成功です。これで、Android SDK Toolsを使う準備が整いました。次に、具体的なAndroid SDKのインストール方法について説明します。
Android SDKのインストール
Android SDKのインストールは、sdkmanager
というコマンドラインツールを使って行います。このツールは、先ほどインストールしたAndroid SDK Toolsに含まれています。sdkmanager
を使うと、必要なバージョンのAndroid SDKをダウンロードしてインストールすることができます。
まず、以下のコマンドを実行して、利用可能なSDKの一覧を表示します。
sdkmanager --list
このコマンドを実行すると、利用可能なAndroid SDKの一覧が表示されます。ここから、インストールしたいバージョンのSDKを選びます。
次に、以下のコマンドを実行して、選んだバージョンのAndroid SDKをインストールします。
sdkmanager "platforms;android-28"
このコマンドは、Android 9 (API level 28)のSDKをインストールします。"platforms;android-28"
の部分は、インストールしたいバージョンに合わせて変更してください。
これで、Android SDKのインストールは完了です。次に、インストールしたSDKの一覧表示方法について説明します。
SDKの一覧表示
インストールしたAndroid SDKの一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。
sdkmanager --list_installed
このコマンドを実行すると、インストール済みのAndroid SDKの一覧が表示されます。ここから、自分がどのバージョンのSDKをインストールしているのかを確認することができます。
これで、Android Studioを使わずにMacにAndroid SDKをインストールする方法の説明は終わりです。最後に、まとめとして全体の手順を確認してみましょう。
まとめ
この記事では、Android Studioを使わずにMacにAndroid SDKをインストールする方法を紹介しました。以下にその手順をまとめておきます。
- Android SDK Toolsを公式サイトからダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを解凍し、適切な場所に保存します。
- ターミナルを開き、.bash_profileまたは.zshrcファイルを編集して、Android SDK Toolsのパスを追加します。
sdkmanager
コマンドを使って、必要なバージョンのAndroid SDKをインストールします。- インストールしたSDKの一覧を表示するために、
sdkmanager --list_installed
コマンドを実行します。
以上が、Android Studioを使わずにMacにAndroid SDKをインストールする手順です。この方法を使えば、自分のニーズに合わせてカスタマイズした開発環境を構築することが可能になります。それぞれの手順は複雑そうに見えるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に進めていけば、誰でも簡単にAndroid SDKをインストールすることができます。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。それでは、開発の成功を祈っています!